HIVとは

EPILOGUE

HIV/エイズは世界中で増え続けています。流行が深刻な地域では、人口の減少、平均寿命の短縮、孤児の増加などがおこり、国の存続を左右しかねない大きな問題となっています。
日本でも性的接触による感染者が、女性では20代、男性では20代から50代を中心に広がってきています。


このように、さまざまな年代の人々がHIV(エイズの原因となるウイルス)に感染するということは、本人はもちろんのこと、周囲の大切な人が感染したり、感染したお母さんから赤ちゃんが感染して生まれてくることもあり、家族、家庭や社会に、影響を及ぼします。
いま生きているすべての生命のためにも、また、生まれてくるかけがえのない大切な生命のためにも、わたしたちはHIV/エイズについて、正しく理解を深める必要があります。


幸いHIVは、感染経路や予防方法がすでにわかっており、わたしたちの行動によってHIV感染を予防することができます。また、HIV感染をしても、適切に医療サービスを受けることができれば、感染前とほぼ同じ生活を送ることもできます。
このページでは、HIVとエイズの違い、感染経路や予防方法のほか、日ごろ疑問や不安に思われがちなことについて、わかりやすく解説しています。どうぞ、あなたとあなたの大切な人や家族のためにお役立てください。

エイズとHIV感染は同じではありません

エイズ(AIDS)とは

英語のAcquired Immunodeficiency Syndromeの頭文字をとったものです。日本語では「後天性免疫不全症候群」といい、生まれた後にかかる(後天性)、免疫の働きが低下すること(免疫不全)により生じる、いろいろな症状の集まり(症候群)という意味になります。

HIV / エイズってどんな病気?

  1. エイズはHIVに感染することによっておこる

    HIV(Human Immunodeficiency Virus:ヒト免疫不全ウイルス)は、免疫のしくみの中心であるヘルパーTリンパ球(CD4細胞)という白血球などに感染します。そして、からだを病気から守っている免疫力を破壊していきます。

  2. HIVに感染してもすぐエイズを発症するわけではない

    HIVに感染すると、通常6~8週間経過して、血液中にHIV抗体が検出されます。感染から数週間以内にインフルエンザに似た症状が出ることがありますが、この症状からはHIV感染をしているかどうかを確認することはできません。


    HIV検査を受けることではじめて感染の有無を確認することができるのです。
    その後、自覚症状のない時期(無症候期)が数年続き、さらに進行すると、病気とたたかう抵抗力(免疫)が低下し、本来なら自分の力でおさえることのできる病気(日和見感染症とよばれる)などを発症するようになってしまいます。
    このようにして、抵抗力が落ちることで発症する疾患のうち、代表的な23の指標となる疾患が決められており、これらを発症した時点でエイズ発症と診断されます。
    現在はさまざまな治療薬が出ており、きちんと服薬することでエイズ発症を予防することが可能になっています。

HIVはこうしてうつります

  • 性行為による感染
  • 血液を介しての感染
  • 母親から赤ちゃんへの母子感染

HIV感染を防ぐために

HIVに感染する主な経路はつぎの3つです。
自分のためにもパートナーのためにも、感染予防のために必ず以下の★を実行してください。

  • 1. 性行為(精液・膣分泌液)

    感染者との無防備な性行為は感染の可能性が高い。

    • ★性交・オーラルセックス(口腔性交)の際は、必ずコンドームを使う
    • ★性器具の共用をしない
  • 2. 血液を介して

    血液にふれることや、血液が体内に入ると感染の可能性が高まる。

    • ★注射器具の共用をしない
  • 3. 母親から赤ちゃんへ(母子感染)

    感染している母親から妊娠中・出産時・授乳などによって子どもに感染することがある。

    • ★予防措置〔服薬、帝王切開、人工栄養(粉ミルク)での養育〕を行う

気になったらすぐにお近くの保健所へ

東京都保健福祉局 保健所マップ(HIV・性感染症検査実施機関一覧)(PDF:944KB)

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/koho/kansen.files/hc_map.pdf

公益財団法人 エイズ予防財団(2017)「HIV/エイズの基礎知識」
http://www.jfap.or.jp/aboutHiv/basicKnowledge.html> 参照