Vol.11 HIVへの偏見をなくすために

HIV陽性者として自立した当たり前の生活ができる社会を目指すために

鳥居薬品 presents 「messenger」第11回目のOA。
messengerでは、HIVに関連する性差別や偏見のない世界を目指すため、HIV感染症は身近な病気であるということをより多くの方に知って頂き、HIVについての正しい知識を身に付けることができるよう、音楽を通じて継続的に情報をお届けいたします。
ジョー :
今週は、ゲストをお迎えしております!
日本HIV陽性者ネットワーク、ジャンププラス代表理事の高久陽介さんです。よろしくお願い致します!

高久さん :
よろしくお願いいたします!

ジョー :
まず最初に軽く説明させて頂くと、高久さんは、HIV陽性者を中心としたネットワークで、HIV陽性者が秘密を抱えることなく、社会的な不利益を受けることもなく、HIV陽性者として自立した当たり前の生活ができる社会を目指すために活動している、ということですが、まずは具体的にどんな活動をしているのかを教えて下さい!

高久さん :
まずHIVになったときに、周りに同じような人がいないと色々悩んだり不安になったりすると思います。そういった人達のための交流会を開いたりしています。
あと、実際にはHIVを隠している人達も多いのですが、それだとこういった病気があって一緒に暮らしている人もいるということが世の中になかなか伝わらないので、私も含めた何人かのHIV陽性者が色々な場所で話をしたり、実際に抱えている問題や、偏見や誤解を払拭するような活動をしています。

ジョー :
何人くらいの団体なんですか?

高久さん :
登録してくれているボランティアの数で50人くらいいます。

ジョー :
その方達はHIVのキャリアの方達なんですか?

高久さん :
多くはそうですね。そうでなく手伝ってくれる方も何人かいます。

ジョー :
ザクッと聞きますけども、高久さんもHIVの方なんですか?

高久さん :
そうですね。私も2001年にHIVがわかりました。それから色々な活動を通して、HIVをただ怖い病気として伝えるのではなく、昔は治療法がない時代や薬の副作用が強い時代もありましたが、今は毎日薬を飲む以外は健康への負担も少なく、私のように元気に生きていける時代だということを皆さんに知ってもらいたいと感じています。

全員 :
なるほど!

高久さん :
私自身はHIVであることをオープンにしてまして、なるべく皆さんを普通に接することで、HIVの人達が普通に働いたり恋愛していることを皆にしってもらうような活動をしています。

ジョー :
2001年にHIVがわかったということですが、知ってどう思いました?

高久さん :
その頃は、ゲイの中でHIVは広がっているという認識はあったんですけど、当時は20代とまだ若く、周りにもHIVの人がいなかったので現実味がありませんでした。当時好きだった人がHIVであることを教えてくれて初めて身近にHIVの人がいて、それで自分も検査をしたところHIVであることがわかりました。
最初はちょっとショックもあり、親にいわなくていいのかなぁ、とか、このまま働いていていいのかなぁ、とか、感染させちゃうんじゃないかとか色々なことを悩みましたけど、保健所の人が基本的なことは色々教えてくれるし、検査を受けるきっかけになった彼が元気に生活していたので、それを見て死ぬとか怖いといった病気ではないことがわかって落ち着きを取り戻しました。

ジョー :
なるほど。この番組でも紹介しているんですけどHIV/エイズの問題はとにかく社会の偏見や誤解ですよね。

高久さん :
そうなんです。健康面ではないんですよね。早くわかれば慢性疾患なので、病気としてどうこういうよりはHIVは怖いといった社会のイメージをいかに正しい本来の姿として知ってもらうかだなぁと私は思います。

ジョー :
HIVを言うことによって理解を得られる部分、助けてもらえる部分はあると思いますが、逆に、変な話ですけど、つまはじきにされるような話もあったのでは?

高久さん :
私自身は、ネガティブな反応をされたことはあまりなかったです。例えば会社の上司に話したときも、フラットに受け止めてもらいましたし、親もネガティブな反応はなかったです。
今、こういった活動をしているので、色々な声が入ってくるのですが、解雇されたり、人と接しない仕事にされたり、プライベート関係が壊れてしまったり、医療機関で拒否されたりと、そういった問題は今もあるのでそういった部分を変えていけたらと思っています。
偏見や差別、つまはじきはありますが、私自身は周りの人に受け入れられていて、そういった接し方もしてもらえていることを伝えていけたらと思っています。

ジョー :
大事なことですよね。HIVになったらイコールいじめられるといったことではないということですよね。

高久さん :
そういったイメージを私が再精算してもしょうがないので。

ジョー :
ポジティブな面もたくさんあったというのは時代も変わってきたということなんですかね?

高久さん :
そうですね。あとは東京にいるからかもしれないですね。色々な人がいるよねってことに対してフラットな受け止め方が出来る人が東京には多いと思います。地方の人に話を聞くとそうではないという言葉を聞くのでその差は大きいかもしれないですね。

ジョー :
こうやってお話していると、多角さんのキャラクターとかもあると思いますよ。

高久さん :
他のHIVの人達の成功例や失敗例をいっぱい聞くなかで、私自身がHIVのことを過剰にネガティブに捕らえたり、こんな病気なってしまったといったように過度にとらえているとそれを伝える相手にも必ず伝わってしまうと言われました。なので上司に話したり家族に話したりするときも、自分の中でまず消化して、病気に関する知識を受け止めてから話すことは大事かもしれませんね。

タイジ :
なるほど。ジャンププラスという所が情報の受け皿になってますね。

高久さん :
まだまだ皆さんに知ってもらえてないですけどね。

タイジ :
ジャンププラスでクリアしなければならないテーマはあるんですか?

高久さん :
目標としては世の中のHIVに対する偏見や差別をまずなくしたいです。他の病気だったら起こらないことは起こらないでほしいです。

ジョー :
HIVの患者さんは増えているじゃないですか。その予防に関して日本は遅れている感じがするんですけどどうですか?

高久さん :
日本は遅れているわけではないんです。よくHIVに関する記事がでたりすると、日本は先進国で唯一方上がりに増えているといいますが、日本のHIVウイルスの流行具合そのものはすごく低いんです。例えばアメリカは200万人いるのですが、それは予防に失敗しているからなんです。日本はもともと感染者は多くなく、その後に治療法が入ってきたので、そういう意味では最初から治療に在り付ける体制にあって、感染者の数はジワジワと増えていますが、治療からあぶれる人がいないんです。
予防にも課題はあって、ゲイの人達のアンケートではコンドームを使っている人は全体の半分くらいなんです。
コンドームの予防法は皆知っているけど実際に使わない人が多いんです。コンドームの使用やSEXの仕方には好き嫌いがあるので、それらを変えるのは難しい問題なんです。

ジョー :
この間、医者が治療薬が実は予防薬として使えるんだけど、まだ日本の許可が下りないっていってましたね。

高久さん :
そんな進んだ話、してましたか!

タイジ :
とてもいい情報ですよね。

高久さん :
そうですね。男女の間でもピルで避妊する方法はありますけど、そういったことが選択肢として出てくることはいいことだと思います。

ジョー :
はい!というわけでして、お話のほうが尽きないわけですけども、来週もまたお話を伺いいただけるということですので、さらにDEEPな話ができればな、と思ってます。一般の人達にこういう話をどんどん広めていきたいですね!

タイジ :
そうですよね!

ジョー :
顔を見てお話すると、またぜんぜん僕らの感覚がちがうので、なんだかリアリティをもって聞いていただけるんじゃないかと思います。
来週もまたお越しいただくということで、ジャンププラス代表理事の高久洋介さんをお招きしました!ありがとうございました!

This day’s select music
MOVE OVER LET ME DANCE,PT1/ THE ISLEY BROTHERS JIMI HENDRIX

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA