Vol.18TOKYO AIDS WEEKS 2017から紐解くHIVとは

HIV陽性者からみたHIV

鳥居薬品 presents 「messenger」第18回目のOA。
messengerでは、HIVに関連する性差別や偏見のない世界を目指すため、HIV感染症は身近な病気であるということをより多くの方に知って頂き、HIVについての正しい知識を身に付けることができるよう、音楽を通じて継続的に情報をお届けいたします。
ジョー :
今週は先週に引き続きゲストにTOKYO AIDS WEEKS 2017実行委員会の桜井啓介さんをお招きしております。桜井さん宜しくお願い致します。

桜井さん :
宜しくお願い致します。ちょうど今日、25日ということでWEEKSももう折り返しを過ぎた感じなので、楽しくさせていただいています。

ジョー :
そのTOKYO AIDS WEEKS 2017は、12月1日の世界エイズデーに先駆けて、市民のHIV/AIDSへの関心を高めて感染拡大の抑止をはかるとともに、HIV/AIDSに対する偏見差別を解消し、感染した人々も安心して暮らせる社会を目指していこうというイベントでして、11月23日(木)~26日(日)に中野区産業振興センター、なかのZEROで開催します。
そのイベントに関する内容は先週トークをさせていただき、ホームページにも載っています。

桜井さん :
そうですね。「TOKYO AIDS WEEKS 2017」で検索していただければ、大丈夫かと思います。

ジョー :
たくさんの催し物などがありますので、お時間がある方は是非足を運んでみてください。
桜井さんはHIVに関する活動は、このWEEKS以外でも普段から何かなさっているのですか?

桜井さん :
そうですね。僕がボランティアの活動を始めたのが、2005年ですので12年くらいHIVに関係する活動をさせてもらっています。

タイジ :
ほ~。

ジョー :
2005年からというのは、何かきっかけがあったんですか?

桜井さん :
実は僕自身もHIVに感染している陽性者なんですけども、僕自身はそれほど人の助けをもらわずに科学的な知識を得て、疑問も解消して、自分の状態もわかって、というところだったんですけど、逆に周りの陽性者の人達と話が合わないということがあったんです。
それで世の中的にはこれはどうなっているのかということを勉強したくなって活動に加わりました。そんな理由で活動に加わる人はいないよと言われてしまったんですけど(笑)。
ただ、自分がいざ患者になってみて、医者から医療のことはすごくよく聞くんですけど、世の中的にはHIVをどう思っているのかを確かめることがすごく難しかったんです。病気のことをカミングアウトしてしまえば簡単なのかもしれませんけど、それもちょっとハードルがありまして、世の中の人がどう思っているのか、この人に言っても大丈夫なのかを判断するときに、自分の経験が足りないなと思っていました。
活動をしていると、いろいろな方がHIVの活動に関わっているので、その方達はどうやってHIVを受け止められたのかといった話を活動を通して聞くことができてとても楽しいと思い、それが10年以上も活動を続けてこれた理由だと思います。

ジョー :
すごいね、当事者でいながら周りのことも気にしているなんて。

桜井さん :
どうしても人間関係にインパクトがあることだし、HIVはインフルエンザ並にすごく有名なウイルスで、皆何かしらのイメージを持っているんですよ。
ただ、年代によってそのイメージが違くって、皆のそのイメージがどの年代のものなのかということがわからないんですよ。多分お二人は僕を見て全然体を壊していないと思うかもしれないですけど、人によっては重病人扱いされたりするんですよね。実は無理されているんですよね?みたいな。一方で性的な意味で差別を受けたり、病気をしてメンタルやられていますよね?みたいに思われたり。知り合いの中でもこういうことを言われてしまうと、僕が病気の話をする数分前の君の僕に対するイメージはどこに消えたの?といったことがすごくあるので、やはりこれは病気のインパクトが強すぎて大変なんだなぁと思いました。
今回詠っているAIDS WEEKSはまさにそうなんですけど、病気に対するイメージを皆何かしら持っていて、それが正されないまま行き晒しされることが今後出てきてしまうので、そこを変えていける活動をしていきたいと思っています。

ジョー :
すごいわかりやすい!でも2005年からボランティアをされていて、一昨年からこのTOKYO AIDS WEEKSもされていて、アップデートはどれくらい進んでいると感じますか?

桜井さん :
若い学生さんに聞くと、HIVの人達がなぜ偏見されているのか理由がわかりません、といったことを聞いたりしていて、本当に世代差というものがすごくあるなと思いました。

ジョー :
なるほどそれは面白いね!

タイジ :
世代でそのイメージが全く違うということですか?

桜井さん :
そうですね。この病気が80年代90年代どうだったかというイメージを皆引きずっているんだと思いました。逆に若い世代は全く情報がなくてフラットな状態で、一般的な性感染症に授業でちらっと出てきます、みたいな感じみたいです。

ジョー :
80年代90年代はとにかくそのインパクトが世界中を駆け巡ったということがあったからね。

タイジ :
治療とかも確立していなかったから恐ろしい病気というのは当時確かにあったかもしれないね。

ジョー :
若い人達はHIVに対して偏見はそれほどないということなんですけど、80年代90年代の悪いイメージを受けてしまっている世代がいて、その人達がみんな知ってくれればいいのでしょうけど、この手の情報はそんなにマスメディアでも取り上げないし、良いことをやっても世間にうまく広がっていかないのが今の現状じゃないですか。現場にいる桜井さんはこの手に情報をどうやってブレイクスルーしていこうといったイメージはありますか?

桜井さん :
常々それは考えていますが、逆に言うとせっかく世界AIDS DAYというものがあるので、まずはこの機会に知っていただくことと、あとは身近なところで病気の方がいらっしゃること、その距離感を感じてもらうためにも、こういったAIDS DAYの時にいろいろな人が取っ付きやすいような間口はないかなど考えます。専門的な先端医療の話などをプログラムに入れてしまっても、なかなか通じないところはあるので、今回のように映画やトークショーなどで間口を広げていますし、逆にAIDS DAYにどれだけ世間のイメージを変えられるかという年に一回の勝負になってきています。

ジョー :
そんな期間があってよかったよね。ちょっとずつインフラもできてきているわけですが、個別でも団体でもできる場はいいと思うし、このコーナーも一つの形だと思うし、いろいろな形でやっていって伝える時は大勢で大きな声でいろいろな方面に向かって伝えた方が確実性が増すと思うので、お手伝いできることがあれば、是非やらせていただければと思います。

桜井さん :
是非!よろしくお願いします!

ジョー :
世界的にはAIDSはどういった状況でそれに対してどう感じていますか?

桜井さん :
今は薬を飲めば他の人に感染するリスクも下がっているという状況で、HIVの人は早く検査をして早く治療に結びつけて、感染するリスクを減らすことで、感染の拡大を防げるという時代になってきています。
では各国でどこに課題があるのかというと、例えば医療制度に問題があるところは治療に結びつける所に問題があったり、日本では医療制度がしっかりしているのですが検査率が低い所に問題があったりします。
検査をして分かった人が感染拡大を防ぐためのきっかけになるような治療を受けて、ご自身の生活も安定されるといった流れをしっかりと世界で広めて、各国のネックになっている問題をしっかり治していきましょうといった形に現在なっています。
日本は数は少ないですが微増している国なので、感染の拡大を防ぐには検査の充実性が大事だし、グローバル化もしているので世界のどこにいてもHIVの情報が手に入るような他言語の対応なども今後は進めていこうと思っています。

ジョー :
はい。ありがとうございました!またいつでも是非遊びに来てください!

桜井さん :
是非!貴重な機会をありがとうございます!

ジョー :
TOKYO AIDS WEEKS 2017にリスナーの皆さんも是非参加してみてはいかがでしょうか。
11月23日(木)~26日(日)に中野区産業振興センター、なかのZEROで開催致します。

ジョー :
今週のゲストはTOKYO AIDS WEEKS 2017実行委員会の桜井啓介さんをお迎えいたしました。
桜井さん、わかりやすいトーク、ありがとうございました!

タイジ :
ありがとうございました!

桜井さん :
こちらこそありがとうございました!

This day’s select music
ROCKET MAN/ELTON JOHN

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